「急に親族や友人に不幸があった」なんてことは誰でも起こり得ることです。
通夜に行った際にどこに座るべきか悩んだことはありませんか?
初めて行く人もマナー上、座ってはいけない席に座って迷惑をかけたくないですよね?
通夜での席順にはどのようなルールがあるのでしょうか。今回は「通夜での席順に決まりはあるのか」について誰がどこに座るべきなのかというマナーと合わせて「通夜振る舞い」での席順も分かりやすく解説していきます。
目次
通夜での席順に決まりはあるの?
結論から言ってしまうと、通夜での席順に決まりはあります。初めての方は特に、通夜で知らないうちにマナー違反をしてしまう可能性があるのでしっかりと理解してくださいね。
この記事の流れとしては。
・通夜とは何かを理解する
・通夜での席順を決める意味を理解する
・通夜での席順のルールを理解する
・赤ちゃんがいる人やトイレが近い人はどうするべきか理解する
・通夜振る舞いの席順のルールを理解する
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通夜とは
「通夜・葬儀・告別式」の違いは分かりますでしょうか。実際のところ、この違いを明確に分かる人はほとんどいません。通夜というのは本来、「遺族や親族のみ」で行われます。基本的に友人は告別式に呼ばれます。告別式は日中に行われるので社会人が参加するのは難しく、参加者が少なくなってしまいます。なので、現代は夕方もしくは夜に行われる通夜に友人も出席することが多いです。その方が参加出来る方が多いからです。
そもそも通夜は、夜通し灯りを消さずにご遺体を見守る式のことです。現代社会で夜通し通夜を行うのは難しいので、短い時間で終わることの方が多いですが、本来の意味としてはこれが正しいです。それに対して葬儀・告別式は親族や友人が集まり、故人の冥福をお祈りし、別れを惜しむものです。基本的に故人が亡くなった翌日に通夜は行われて、それ以降に葬儀・告別式が設けられます。
簡単にまとめると、
・夜通し灯りを消さずにご遺体を見守る式
・遺族、親族で行われるもの
・現代は通夜にも友人や故人とゆかりの深い人も出席
・夕方や夜に行われる方が多い
・原則として、故人が亡くなった翌日に行われる
簡単に通夜の流れについて説明を入れておきます。
・一同着席
・僧侶入場・読経
・焼香
・僧侶退場
・喪主挨拶
・通夜振る舞い(通夜ぶるまい)
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一般の弔問客は通夜開始時刻の約30分前に会場に到着していることが望ましいです。受付で会葬者名簿に記帳したりと色々とすることがあるためです。
「席順を決める意味」について分かりやすく解説していきます。
通夜の席順を決める意味
「席順はマナーとして決まっているから従うべき!」と理解しておいても良いですが、席順の意味を本質的に理解しておくことによってイレギュラーな事態に遭遇したときに失礼にならない対応ができると思います。ですので、席順の意味は理解しておくに越したことはありません。
理由としては大きく2つあります。
・故人との関係性が一目見て分かるため
・焼香をあげる際の順番が席順になるため
1つ目の「故人との関係性が一目見て分かる」これはとても大事です。日本に古くからある年功序列制度のなごりです。日本の古くからの文化であるため、しっかりと守っていきたいところです。これにより喪主の位置も明白です。
2つ目の「焼香をあげる際の順番が席順になる」これも式の運営上、必要なことです。席順があることによって焼香をあげる順番が守られてスムーズに式を進行出来ます。焼香をあげる人とあげ終わって戻る人の導線が確保されているという面でとっても合理的ですね。
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「上座と下座はどこになるの?」
「席が分からない場合はどうすれば良いの?」
という疑問を解決できますので、しっかりと確認していきましょう。
通夜の席順について
通夜の席順は会場がどのような席の配置になっているかによって細かく変わってきますが、原則として変わらないのは、祭壇に向かって通路を挟んで右側が親族席で、左側が一般席です。上記の写真では、ほとんど左側だけ見えているので、この写真だと一般席が写っていると言えますね。上座(目上の人が座る位置)は、祭壇に向かって左右関係なく通路側、そして祭壇に近い方(前)が上座になります。基本的に祭壇は会場の一番奥にありますが、会場ごとに異なるので、祭壇が奥に無くても、祭壇に一番近い所が上座になります。下座(目上の人に対して目下の人)は全てこの上座の逆の位置です。
「親族席の対象になる親族って故人からどこまでの人?」という疑問をお持ちの方もいると思います。この場合、喪主の方、もしくは世話役の方に確認を取るのがベストだと思います。地域・会場の広さ等によっても、どの範囲の方を親族席に入れるかが難しくなってくるので会の責任者等に確認を取るのがスムーズです。
上座と下座について
通夜の会場の形によりますが、基本的には2つのパターンで、「縦長」「横長」の2つです。どちらであっても上座と下座の位置は変わりません。前述しているのでまとめると、
・上座は祭壇に近い方(前)、通路側
・下座は祭壇から遠い方(後ろ)、壁側
・故人との関係性が近い、深い人は上座でそれ以外は下座
「どのような関係性で上座・下座が決まってくるの?」と気になる方もいると思います。これは、「故人との関係性が近い順」と考えてもらえれば簡単です。祭壇から向かって右側の親族席の場合、故人の家族が喪主を務め、上座に座ります。故人の兄弟姉妹や親戚などと血縁関係が薄くなっていく順に上座から下座へと着席します。
一般席の場合も同様です。「葬儀委員長(世話役代表)」が最上位の上座(祭壇から向かって左側の一番前かつ通路側)に着席し、それから順に、「世話役」「友人・知人」「職場関係者」「弔問客」となっていきます。職場関係者の中では上座から順に役職者や故人の上司、同僚などが座ります。
「僧侶はどこに座ればいいの?」といった質問も多いです。故人の供養をする僧侶は参列者の席とは離れていて、祭壇に最も近い場所に座ります。特に気にする必要もないですし、参列者とは別格の存在であることを押さえておければ大丈夫です。
「弔問客」というのは、通夜・葬儀に参列する一般客のこと。もしくは諸事情により参列できなかった人が後日、喪主の自宅に直接訪問する人のことを言います。大規模なものであれば故人と直接関係がなかった人も多数参列します。かなり広い意味を持っているので家族・親族以外の方と押さえておきましょう。弔問客は一番後ろの席(下座)になると思いますが、席が空いていた場合は詰めて座りましょう。
近年は家族葬などの小規模な葬儀が増えているので、一般的な通夜では親族や友人など親交の深い人のみで通夜を行うことが多いです。
家族ごとにまとまって座るのが基本
基本的には家族ごとにまとまって座ります。上座から順に血縁関係の深い順に座っていれば特に問題はありません。大体あっていれば文句を言う方もいないと思います。注意しておきたいのが、「目上の人を先に座らせる」ということです。席順自体が年功序列の文化を表していると前述しました。そのため目上の人が座ってから座席を決める方がベターです。
頭の良い方はこの説明で理解できるかもしれませんが、そうでない方のために例を用いて説明していきます。今回は親族席の座り方です。
4人家族(長男・長女)で夫が死亡したとします。喪主を長男が務める場合、祭壇に向かって右側の一番前の通路側に座るのは喪主である長男です。その隣には長男の家族(配偶者・子の順)が来ます。さらにその横には、故人の嫁(配偶者)が座ります。その次に故人の長女(喪主の妹)、もしくはその家族が座ります。その次に故人の兄弟姉妹とその家族が座るという形です。基本的にこの形式を守っていればマナー違反は避けられると思います。
まとめると、
・喪主である長男は祭壇に向かって右の一番前の通路側に座る
・長男の家族(配偶者・子の順)が座る
・故人の嫁(配偶者)が座る
・故人の長女(喪主の妹)、もしくは長女の家族が座る
・故人の兄弟姉妹とその家族が座る
喪主から下に行くにつれて下座になります。
座る席が分からない時は
「勉強して行ったけど周りは知らない人だらけで私はどこに座ればいいのだろう…」
「子供(赤ちゃん)がいるのに下座の奥の方に座ってしまうと泣いたときやトイレの時どうしよう…」
などの悩みがあると思います。そんな時も焦らない為に座る席が分からない場合の対処方法をお教えします。結論から言ってしまうと、「喪主・親しい親戚・葬儀社に聞いてみる」これが一番です。喪主は忙しくしている可能性が高いので、葬儀社に聞いてみるのがベストだと思います。
大きい会場であれば下座にいて様子を見ておきましょう。案内係の人がいる場合があるので、故人との関係を伝えると誘導してもらえます。式の開始時間が近づいても前の席が空いてしまっている場合は前に詰めて座ってあげる方が良いです。(式の進行をスムーズにするため)
会場が閑散としているように見えてしまうと故人も気持ちが良くないはずなので、席を空けないようにして座りましょう。
小さい子供を連れている場合やトイレが近いなどの理由があって式の途中で退席(中座)してしまう可能性のある方は下座となる入口近くの席に座っても大丈夫です。
まとめると、
・座る席が分からない時は下座に座っておけば安心
・葬儀社や案内係に友人・知人席を聞いてみる
・式の開始時刻が迫っていても空席が目立つ場合は席を詰める
・赤ちゃんを連れている場合は入り口近くの下座でOK
通夜の最後にある「通夜振る舞いの座席」にもルールがあるので確認していきましょう。
通夜振る舞いの席順に決まりはあるの?
通夜終了後、親しい弔問客が故人を偲んで軽い食事をすることを「通夜振る舞い」と言います。簡単に言ってしまえば、通夜の参列者に食事を振る舞うことです。通夜振る舞いに関しては地域の慣習によるところが多く、親しい親族のみで行う所もあれば、一般の弔問客も招いて行うこともあります。気になる方は事前に確認してみるのもいいかもしれません。
通夜振る舞いのマナーとして、遺族の方にお誘いを頂いた場合は受けるようにしましょう。通夜振る舞いには「故人の供養」という意味があるので、お誘いを頂いた場合は一口でも食べるのがマナーです。ご馳走になった場合は、帰り際に遺族の方に「焼香」をさせてもらえるか聞いてみましょう。帰る際には遺族の方に励ましの言葉をかけてあげることも重要です。その場に長く居座るのは厳禁です。
では、通夜振る舞いのマナーについてまとめましょう
・誘われたら参加する
・参加後、焼香をあげさせてもらう
・帰り際に遺族の方に励ましの言葉をかける
・長く居座ることはしない
通夜振る舞いに僧侶が参加する場合の席順
通夜振る舞いの席にも大まかですが、決まりはあります。僧侶が出席する場合もあるので、その場合は僧侶が最上位の上座に座ってもらうことが大切です。その近くには喪主・遺族が座るようにしましょう。友人・知人の場合は、故人との関係が深い順に上座に座ることが大切です。座る位置が分からない場合は喪主ではなく、世話役の方に聞いてみましょう。というのも、通夜の時と同様に、喪主は忙しいので聞かないのがベターです。
現代のスタイルでは、通夜振る舞いの席順は特に関係ないことが多いです。とはいえ、喪主・遺族・目上の方がいる場合は上座に座ってもらうようにしましょう。お酒も出ることがあるので、苦手な方は口を付けるくらいでいいので、飲むようにしましょう。これも故人を供養する意味では必要なマナーです。地域の慣習によって異なることが多いですが、前述したものは必要最低限のマナーです。
通夜振る舞いの席順についてまとめましょう
・僧侶がいる場合は最上位の上座
・遺族・親族も同様に上座
・それ以降は故人との関係が深い順に上座へと座る
「僧侶(お坊さん)を手配するにはどうしたらいいのだろう」このように悩まれている方もいると思います。菩提寺をお持ちでない方は、葬儀や法要の際に頼るお寺が無いため、良いお坊さんに出会えずお困りになったり、供養自体を諦めてしまうケースが発生しています。
※菩提寺とは、檀家(だんか)になっているお寺のことです。檀家になると「お寺に持っているお墓がある」「定期的にお寺にお布施を渡す」「定期的にお寺からお坊さんが来る」といった関係が発生します。
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まとめ
今回紹介した通夜での席順について簡単に振り返っていきましょう。
・通夜とは本来、夜通し灯りを消さずにご遺体を見守る式のこと
・通夜での席順を決める意味は、
1.故人との関係性が一目見て分かるため
2.焼香をあげる際の順番が席順になるため
・上座は祭壇の近く、下座は祭壇から遠いところ
・通路側が上座
・祭壇に向かって右側が「遺族席」、左側が「一般席」
・家族ごとにまとまって座るのが基本
・座る位置が分からない場合は、下座に座るか、素直に聞いてみる
・通夜振る舞いは「故人の供養」のために行う
・通夜振る舞いで長居はNG
いかがでしたでしょうか。通夜の席順についての記事でしたが、合わせてマナー等についても解説してきました。「知らなかった」「こんな意味があったのか」などと思うところがあったと思います。通夜の本質の意味を理解出来れば自ずと適した行動ができると思います。分からないことがあれば聞いてみることも大切です。通夜に参列した全員が気持ちよく故人を送ることができれば一番良いと思いますので、しっかりとマナーを押さえておきましょう。
「通夜って葬儀や告別式と何が違うの?」
「通夜での席順を決める意味って何?」
「通夜でどの席に座ればいいの?」
「赤ちゃんなどがいてもマナー通りに座らなければならないの?」
「座る席が分からない時はどうすればいい…」
「通夜振る舞いの席順やマナーも教えて!」
などの悩みや疑問を解決できますよ