人の死はいつも突然やってきます。結婚するとなると親族(姻族)の範囲が一気に増えることになります。健康寿命が長くなっている昨今、孫嫁として通夜に参列する可能性のある方は年々増加しています。その時に、
「孫嫁として通夜に参列をした方がいいのか?」
「参列したとして何をすればいいのか?」
「香典はいくら包めばいいのか?」
などと悩むことが多いと思います。この記事では「孫嫁が通夜に参列するべきなのか」に付随して役割・仕事内容・香典・参列マナーなどについてまで分かりやすく解説していきます。
「孫嫁としての仕事内容や香典の相場も気になるけど、喪服をどうにかしないとヤバい!!」という方もいると思います。その場合は2019年8月9日までの期間限定でブラックフォーマルが最大50%OFFのセールがあるので、今すぐチェックしてみてくださいね。
目次
通夜とは
・夜通し灯りを消さずにご遺体を見守る式
・遺族、親族で行われるもの
・現代は通夜にも友人や故人とゆかりの深い人も出席
・夕方や夜に行われることが多い
・原則として、故人が亡くなった翌日に行われる
このようなものです。
「通夜の席順に決まりはあるの?」
「通夜振る舞いにも席順はあるの?」
などの疑問をお持ちの方はこちらの記事で分かりやすく解説していますので、事前にご覧くださいね。
孫嫁は通夜に参列するべきか
結論から言ってしまうと、孫嫁は通夜に参列するべきです。というのも、孫嫁である以上、既に夫の家族の一員になっていると考える方が自然だからです。夫の祖父母(義祖父母)の通夜に参加するかは「関係も薄いし行く必要ないかな」と考える気持ちも分かりますが、小さい子供がいて、目が離せないという状況を除いて参列するべきです。ただし、「親族側として参加」「一般参加(弔問客)」のどちらかに関しては、夫の父母(義父母)に聞いてみたほうが安全です。
この記事を読むことによって理解できることを、この記事で書いていく流れとともにまとめていきます。
・孫嫁の通夜での役割と主な仕事内容3つ
・孫嫁の通夜参列マナー(服装、焼香)が分かる
・孫一家として香典を出す場合の相場が分かる
・孫嫁の親が出す香典の相場が分かる
・花輪の送り方が分かる
「孫嫁の通夜での役割は?仕事内容について」分かりやすく解説していきます
孫嫁の通夜での役割は?仕事内容について
孫嫁が夫の祖父母(義祖父母)の通夜に参列する場合、役割は家族によって違ってきます。夫の父母(義父母)がまだ若い(~60代)場合は、「義父母の補助」という形で大丈夫だと思います。もしも、義父母が高齢だった場合は孫嫁が率先して手伝う必要があります。健康寿命が延びているので義父母が高齢である確率も高くなります。孫嫁という立場もあり、何でもかんでも手伝えばいいわけではありません。義父母が「遠い身内なのに出しゃばっている」と感じることも考えられます。というのも、孫嫁は血縁関係から言ってお客さんとして参加してもいい関係ですが、夫と同席しているのであれば遺族席に座ることがあるので、そうであれば「何もしない」というのも少しおかしな話だからです。
孫嫁が義祖父母の通夜に行きたがらないのも理解できます。何も手伝わなければ「気が利かない」と言われますし、とはいえ手伝いすぎても「出しゃばっている」と言われますからね。ですが、この記事ではそんな人に手を差し伸べるためにちょうど良い手伝い方法をお教えします。
・受付
・親族・参列者の対応(お茶出し、迎えや挨拶、子供たちの相手など)
・通夜振る舞いの料理の取りまとめ
これらの仕事が代表的なものです(上から順に任されやすいもの)。親族や参列者の数に対して喪主は1人しかいないので、受付や親族・参列者の対応を任されることは多いです。孫嫁であれば他の親族と比べて若いはずなので、「子供の相手役」として仕事を任されるケースもあります。静かに遊べる道具として、トランプなどを持っていくといいかもしれませんね。
任されることの多い仕事内容について出しましたが、かといってこれを自ら率先してやればよいかというとそうではないです。出しゃばりすぎないようにするには、「何か手伝えることはありますか?」と義父母に相談してみるのがいいと思います。義父母も「手伝って欲しいな」と思っているのであれば言ってくれるはずです。稀に孫嫁に気を遣って手伝って欲しいけれど何も言わない方もいるので、大変そうにしていたら「私にでもできることがあれば手伝わせてくませんか?」と聞いてみるのも方法の1つです。
上記で述べた3つの主な仕事内容や注意点等について簡単に解説していきます。
受付
参列者は受付の方に対して、「この度はご愁傷様です」と言いますが、孫嫁の立場でこのように言うのは好ましくないので「お世話になっています」などと声かけをするとよいです。これは孫嫁が到着して、既にいる受付の方に挨拶する時の例です。
孫嫁が受付役になった場合、親族以外の参列者から「この度はご愁傷様です」と声をかけられた場合は孫嫁の立場からしてどのように返答すれば良いのでしょうか。
例として挙げておくと、「お気遣い頂きありがとうございます」などの気の利いた言葉を返すようにしましょう。言葉が見つからないようでしたら、丁寧にお辞儀するだけでも十分です。
通夜では2名ほどの受付が必要になってきます。ご香典を受け取って、会葬者名簿に記帳をお願いする必要があります。その時に言っておきたい適切な言葉というのは、
「本日はお忙し中お越しいただき、ありがとうございます」
「恐れ入りますが、こちら(会葬者名簿)にお名前とご住所をご記入ください」
といって、弔問者がお供物・弔電などを持参してきている場合、お礼を言って受け取り、記帳しておきましょう。お供物に関しては、葬儀社の方にお願いして祭壇にお供えをしてもらうようにしておきましょう。弔電は司会者に渡すのが適切です。「荷物を預けたい」という要望があれば、クロークにて荷物を預かるようにしましょう。この中で1番気を付けたいのが、「お金の管理」です。お金を払ったのに記帳されていなかったり、収支計算が合わないと色々な方に迷惑をかけることになってしまいますので、必ず管理・記録をしておくようにしましょう。
親族・参列者の対応
通夜の時に喪主は忙しくしているので、親族の方や参列者の対応を任される時があります。大人であれば、お茶出しや世間話にお付き合いするといった形になります。葬儀社の方がやってくれる場合もありますが、親族待合室で孫嫁がお茶出しをすることによって、その場が和むはずです。通夜を葬祭場で行う場合はお手伝いはほとんどないですが、自宅やお寺で通夜を行う場合はお茶くみや皿洗いをする必要があるので、黒もしくは白のエプロンを持参しておくほうがよいでしょう。
相手が子供の場合は、通夜といった特別な状況に楽しくなってしまう小さな子供もいますので、騒がしくさせずに静かにできるトランプなどのゲームを持参しておくと、「気が利くなこの人」と思われることでしょう。ギャーギャー騒がせずに走り回らせないことが大切です。
受付の仕事がないとしても、入り口近く、ロビー付近、受付の近くに立っておき、弔問者の迎えや挨拶をするだけでも、「ありがたいな」「気が利くな」と思ってもらえることが多いです。
通夜振る舞いの料理の取りまとめ
この作業は孫嫁が1人でやらされることはまずないです。というのも、参列者の人数によって数が変わってくるので、詳しい方と一緒に行うことになります。その方の補助をするイメージです。その都度、人数の確認だったり料理の手配を任されるはずなので、その方の指示に従ってテキパキ動くことができれば良いでしょう。
「参列する際のマナー」について分かりやすく解説していきます
孫嫁の通夜参列マナー
仕事内容を理解できて、親族の方に貢献できたとしても、服装や焼香のマナーができていなかったら台無しですよね。義父母や親族に対して失礼にならないためにもしっかりと通夜の参列マナーを押さえておきましょう。基本的には、「服装」と「焼香」の2つに絞って解説をしていきます。
孫嫁の通夜での服装
孫嫁が通夜に参列する場合の服装マナーは基本的にブラックフォーマルです。原則として、露出を避けて、スカート丈は膝が隠れるくらいのものが良いです。化粧や香水に関しても過度なものはNGです。手に関しても、真珠もしくは、結婚指輪以外を手に付けるのは好ましくないです。言うまでもないですが、マニキュアもNGです。ストッキングは黒を着用しましょう。
喪服を持っていなくて、式当日に「急な不幸の知らせを聞いて駆けつけました」という気持ちを表して、地味な格好で行くことも一般弔問客として参列する場合は可能です。
ですが、孫嫁として参列する場合はNGです。孫嫁の場合はその通夜によって遺族側になるか親族側になるかは変わってきますが、基本的に弔問客を迎え入れる遺族側になるはずです。迎え入れるはずの人がフォーマルな格好をしていないのはおかしな話なので、しっかりと喪服を用意しておきましょう。
「やばい!喪服持っていない!どうしよう…」という方は、葬儀社で借りることができるのでご安心くださいね。
「今後も喪服を使う機会が増えてくるだろうから毎回借りるのではなくて揃えておきたい」と思う方もいると思います。その場合は2019年8月9日までの期間限定でブラックフォーマルが最大50%OFFのセールがあるので、今すぐチェックしてみてくださいね。
和装の場合だと五つ紋付の黒羽二重か、夏場は黒の絽の紋付で参列し、洋装の場合は黒無地のスーツかワンピース、アンサンブルで参列します。着物と洋装には上下はありませんが、一般的に和装は両親や夫、子供の葬儀の際に着用します。孫嫁という立場の場合、和装を着用し通夜に参列すべきか、洋装のほうが良いのかは、夫の家族や親族に事前に相談してみましょう。補足しておくと、孫嫁の通夜の場合は洋装の方が多いです。
通夜での焼香のあげ方
何回か通夜に参列している方は孫嫁だからといって焼香のあげ方が変化することはありません。孫嫁なので、前に焼香をあげている方がいるはずなので、原則としてその人の動きを真似ましょう。「真似すればいいのは分かったけど不安だから教えて!」という方もいると思いますので、こちらに簡単に記載しています。前提として言っておきますが、宗教や宗派によって変わってくるので、前の人を真似できればそれがベストです。
1.焼香のあるところまで行き、祭壇に向かって右側の1番前の通路側にいる喪主(遺族)に対して一礼
2.前を向き、祭壇にいる故人に対して一礼
3.焼香台に抹香という粉のようなものがあるので、それを右手の(親指、人差し指、中指)3本で持ち額に押しいただきます(1~3回ほど)
4.故人に対して一礼し、その後喪主(遺族)に対して一礼して自分の席に戻ります
※「押しいただく」という言葉になじみのない方が多いと思いますが、抹香(焼香の粉)を持って自分の目の位置よりも高い位置に掲げることを言います。
さらに、「数珠」についての相談が多数あるので、こちらで紹介をしておきます。仏教の場合は数珠が必要になりますが、宗派によって異なります。予め自分の宗派のものを用意しておくようにしましょう。もしも仏教でない場合は数珠を用意する必要はありません。
孫嫁は通夜にて香典を出すべきなのか?
結論から言いますと、香典は出すべきです。相場としては、1~3万円です。孫嫁と孫である夫の年齢が上がるにつれて金額を大きくしていくと良いです。通夜の最後にある通夜振る舞いに参加する場合は食事代も含まれているとして計算した方がベターです。
親族間で香典の額が決められている場合があるので、その場合は決められた額に従う方がベターです。一般の弔問客であれば受付にて会葬者名簿に記帳して、香典を出す流れになりますが、孫嫁(孫一家)として香典を出すには喪主に直接手渡しすることもできます。孫嫁だけで香典を出すのではなく、孫一家として香典を出す方が面倒でなくて良いです。
香典の渡し方や額などは家族のルールが大きく反映される部分ではあるので、不安な方は夫の父母(義父母)に尋ねてみるのも1つの手です。その時に失礼にならない言い方として、
「お香典はどうすればよいでしょうか」
「いくらお包みすれば宜しいでしょうか」
と聞くと失礼にあたらないので良いかと思います。
「夫の家族と関わり合いがあるのであれば出す必要はあります」
「夫の家族と関わり合いがない」というケースの方が少ないので、1万円ほど包む方が良いです
補足として、「花輪を送りたい」という方の為にどのようにして送るのかについて解説していきます。
孫嫁が花輪を送るには
花輪は「子供一同」「孫一同」のようにまとめて送ることもできます。基本的には葬儀社が提携している花屋にお願いすることになります。葬儀屋の担当者に「何の商品」「いくつ必要」「名前」を伝える必要があります。孫嫁個人で送るわけではないので、孫一同で送りたいという趣旨も伝えておくとそれにあったものを紹介してもらえます。花は2対で1組になっていますので、間違えないようにしましょう。
1対だけを注文することはまずないので、花輪の相場は1対あたり15,000円ほどです。それが2対あるので、3万円くらいになってきます。花輪を送る場合は香典の費用も落としてもいいとは思います。通夜の会場によっては、花輪を送ることのできないところもあるので、事前に義父母に相談しておくのが良いと思います。
最後にまとめをして終わりにしていきましょう
まとめ
今回紹介した「孫嫁が通夜参列すべきなのか?」について簡単に振り返っていきましょう。
・孫嫁は通夜に参列するべき
・役割については義父母に相談してみるのがベター
・仕事内容としては「受付」「親族・参列者の対応」「通夜振る舞いの料理の取りまとめ」
・参列する際の服装は「ブラックフォーマル」で
・焼香は前の人を真似る
・花輪は2対で1組
いかがでしたでしょうか。通夜における孫嫁の仕事内容などについての記事でしたが、合わせてマナー等についても解説してきました。「知らなかった」「出しゃばり過ぎないようにしなきゃ」などと思うところがあったと思います。最低限のマナーを押さえておけば、目上の人(義父母など)から驚かれ、「常識人」として見られると思います。分からないことがあれば素直に聞いてみることも大切です。通夜に参列した全員が気持ちよく故人を送ることができれば一番良いと思いますので、しっかりとマナーを押さえておきましょう。
「孫嫁が通夜に参加すべきか分かる」
「孫嫁の通夜での役割と仕事内容が分かる」
「孫嫁の通夜での服装とマナーを理解できる」
「香典を出すべきか、出すのであれば相場はいくらなのかが分かる」
「花輪を出す際の手続きを理解できる」
「通夜でのマナーを押さえることができるので親族に迷惑をかけないで済む」
などの悩みや疑問を解決できますよ