祖父・祖母の葬儀にひ孫は参列すべき?香典や服装マナーまで徹底解説

ご自身の祖父や祖母が亡くなった際に、「ひ孫(ご自身の子)って連れていくべきなの?」「ひ孫はまだ小さいから誰が面倒見るの?」と思いますよね。「ひ孫は葬儀に参列するべきなのか?」についてこのページにて解決していきます。

終活ドクター
この記事を読むと、
「祖父・祖母の葬儀にひ孫は参列するべきなの?」
「曾祖父・曾祖母の葬儀は忌引き扱いになるの?」
「ひ孫は香典が必要なの?」
香典の相場は?
「ひ孫の服装マナーについて教えて!」
などの悩みや疑問を解決できますよ。

祖父・祖母の葬儀にひ孫は参列するべきなの?

ひ孫は「曾祖父・曾祖母の葬儀に参列するべき」というのが答えです。ただ、ひ孫を参列させるべきか、参列してもよいのかについては故人と近い親族や喪家に伺うのが理想です。また、曾祖父・曾祖母の葬儀にひ孫が参列するとはいえ、忌引きにはなりません。ですが、葬儀は土日に行われることがほとんどですので気にしすぎる必要はありません。

ひ孫が香典を包むことも基本的にはありません。葬儀でのひ孫の服装マナーは、「必ず喪服でなければならない」ということはありません。地味目の服であれば問題ありません。祖父・祖母に包むべき香典の相場は、ご自身の年齢や、故人との関係性によって異なるので一概には言えませんが、1~3万円が相場です。

このページを読むことによって、読者の皆さんが得られる知識を、このページの流れとともにまとめておきます。

このページを読むことによって得られる知識(ページの流れ)

・ひ孫は原則として曾祖父、曾祖母の葬儀に参列するべきであることが分かる

・火葬場で行われる骨上げにひ孫は参加しなくても問題ないことが分かる

・曾祖父、曾祖母の葬儀は忌引きにはならないことが分かる

・祖父、祖母に包む香典の相場が分かる

・ひ孫が葬儀で気を付けるべき服装マナーが分かる

終活ドクター
ひ孫は葬儀に参列するべきであることや、曾祖父・曾祖母の葬儀にひ孫が参列する場合には忌引きにはなりません。この記事で皆さんが得られる知識が分かったと思います。ですが、場合によっては参列しない方がよい場合もあります。そのあたりに関しても分かりやすく解説します。

祖父・祖母の葬儀はひ孫でも参列すべき

ひ孫であっても、曾祖父・曾祖母の葬儀には参列するべきであることは理解頂けたと思います。しかし、場合によっては参列しない方が良い場合があります。それは、「親族から葬儀に参列しなくても良い」と言われた場合です。そのような場合は、無理をして曾祖母・曾祖母の葬儀に参列する必要はありません。というのも、現代の日本で「ひ孫」というと、小さいお子さんである場合がほとんどだからです。

終活ドクターの子供たち
小さければ無理して参列させなくても問題ないことは分かったけど、参列することによって得られるメリットってあるの?

もちろんあります。小学生くらいのひ孫であれば、人の「死」に触れる最初のタイミングだと思います。親と一緒に参列して、曾祖父・曾祖母から繋がれているバトンを受け取る現場に居合わせることができます。自分が「生かされている」という感覚を持つことができますので、「命の教育」を行える場でもあることが葬儀に参列するメリットです。

終活ドクターの子供たち
火葬場で行われる「骨上げ」の刺激が強すぎるから連れて行きたくない

このように感じる方もいると思います。骨上げとは字の通りで、故人を火葬した後に残ったお骨を骨壺に箸を使って入れます。ひ孫の目の前で人の死を直面することになるので、「見させたくない」という方も中にはいらっしゃいます。そのような場合は、火葬場の控室にて待っていることもできます。

火葬している間に皆さんは控室で待つと思いますが、近親者で故人の死を受け入れることのできない方も、骨上げをせずにそのまま待機していることもあります。火葬場のスタッフにひ孫を見てもらえるか相談してみましょう。

終活ドクターの子供たち
ひ孫からして曾祖父・曾祖母の葬儀って忌引きになるの?

曾祖父・曾祖母の場合は忌引きにはなりません。だからといって「参列しなくていい」という理由にはなりません。大体の場合、葬儀は土日に行われるので、学校を休む心配もないでしょう。遠方の場合だと行かない場合が多いです。場合によっては平日に行われる場合もありますので、その際はご自身の判断で、学校をお休みするかを決めることができます。

祖父・祖母の葬儀に参列するひ孫がまだ小さい場合

ひ孫がまだ小さいケースは非常に多いです。その場合は、大きく分けて4つの方法があります。

「全員で参列する」

「ひ孫の父もしくは母の片方が家で面倒を見て、片方が参列する」

「ひ孫の父もしくは母で、葬儀に関係のない方の親(父方の祖父母であれば母)に預ける」

「友人・知人・託児サービスに預ける」

以上の4つの方法があります。どの方法を取っても基本的には問題ありません。

終活ドクターの子供たち
ひ孫がまだ赤ちゃんなんだけど、葬儀に連れて行かないとダメなの?

そんなことはありません。ひ孫に対して孫(ひ孫の親)の参列しない方の両親に預けるか、友人や知人に相談をしてみましょう。

終活ドクターの子供たち
当てがない場合はどうすればいい?

当てがない場合は「託児サービス」を利用するか、一緒に連れて行きます。最近の葬儀場では授乳室や、子供用のスペースが用意されているところも多くあります。事前に確認しておくと良いでしょう。「葬儀の途中で子供が泣いたらどうしよう…」という方もいると思います。その場合は中座(途中退出)しても問題ありません。ですので、子供がぐずった時を想定して、いつでも中座出来るように通路側に座るようにしましょう。

終活ドクター
曾祖父・曾祖母の葬儀には、ひ孫も参列するべきだということが分かったと思います。行くべきかそうでないかは、親族に相談してみるのが良いでしょう。葬儀の形によってもひ孫を参列させるべきか変わってきます。「ひ孫が葬儀に参列する場合の香典は出すべきなの?」と疑問に思っている方もいると思いますので、分かりやすく解説していきます。

祖父・祖母の葬儀に参列するひ孫の香典は?

結論から言いますと、基本的にはひ孫が出すべき香典はありません。「基本的にはってことは例外があるの?」と勘の鋭い方は思うかもしれません。その場合は、香典の仕組みについて理解する方が簡単です。

香典は、「1家族につき1つ」というのがルールです。ここから分かるように、ひ孫は皆さんに扶養されている場合が多い(子供である場合が多いため)です。ゆえに、ひ孫が曾祖父・曾祖母の葬儀に参列したとしても、香典は通常通り出すことになります。

終活ドクターの子供たち
ひ孫が香典を出さないことは分かったけど、参列する人数が増えるわけだから、それも考慮して香典に包む金額は上げるべきでしょ?

実はそうではないんです。というのも、葬儀は結婚式などの祝い事ではないので、「たくさんもらえたから嬉しい!」とはならないですし、不必要に高額の香典を包むと遺族が行う香典返しの負担にもなるので控えましょう。

終活ドクターの子供たち
なら、香典はいくらほど包めばいいの?

香典の金額というのは、2つの要素で変わってきます。それは

「故人との関係性」

「ご自身の年齢」

の2つです。故人との関係性が近いほど金額は上がりますし、ご自身の年齢が上がるほど金額は上がります。ご自身(故人から見た時に孫や孫嫁)である場合、香典の相場は1~3万円です。故人との生前の関係性であったり、ご自身の年齢に応じて金額を変えてみてください。

「具体的にはどのくらい包めばいいの?分からないよ…」という方もいると思います。その場合は参列される他の方に相談してみるのがベストです。

「孫嫁の葬儀での仕事内容や服装マナーについて詳しく知りたい!」という方はこちらの記事をご覧ください。

孫嫁は通夜に参列するべき?役割と香典の相場まで分かりやすく解説

2019.06.28
終活ドクターの子供たち
ひ孫が香典を包まなければならない状態って何?

これは、大きく分けて2つの状態があります。

「ひ孫が既に結婚していて家から出ている状態」

「ひ孫が養子になっており、既に家から出ている状態」

の2種類です。ここでいう「家から出る」というのは、「ご自身の家族と同居していない」ということではなく、結婚などにより別の家庭を持っている状態と言えます。

終活ドクター
ひ孫は基本的に香典を包む必要がなく、ひ孫と一緒に参列したからといって、「香典の金額を上げる必要はない」ということが分かったと思います。ひ孫を一緒に参列予定の方の中には、「ひ孫が着るべき喪服ってあるの?何を着ればいいの?」と不安に思っている方もいると思います。次のトピックで分かりやすく解説していきます。

祖父・祖母の葬儀にひ孫が参列する際の服装マナー

結論から言いますと、「制服がある場合はそれを着用し、ない場合は地味目の平服」で問題ありません。子供の場合は大人と違って、一度一式揃えてしまえば10年ほど使えるということではないので、地味目なものであれば問題ありません。特に赤ちゃんの場合は、黒のベビー服を探すのが困難ですので薄めの色で大丈夫です。

終活ドクターの子供たち
地味目であれば問題ないと言われても選びにくい…どうしよう

このように感じる方も多いと思います。このページではどのような服装が良いというのではなく、「このような服装はNGである」という観点から説明していきます。

ひ孫のNGな服装例

男の子
白シャツ・黒、紺、グレーのズボン以外のもの
靴下の色が黒・白・グレー以外の色で、くるぶし丈のもの
靴は黒・白・紺・グレー以外の派手な色のものやサンダル、音の鳴る靴など
全般的にキャラクターなどが付いているものはNGなので、無地のものにしましょう。

女の子
白の襟付きブラウス・黒、紺、グレーのスカートやワンピース以外のもの
靴下はくるぶし丈やニーハイソックスなどで、色については男の子と同じです。
靴はサンダルやミュールはNGです。色については男の子と同じです。

以上にある通り、学生であれば学生服で、そうでなければ地味目の服であれば問題ありません。「葬儀だから喪服を用意しないと!」と思われる気持ちも分かりますが、葬儀まで時間がないと思いますので、そこまで厳密に気にする必要はありません。

終活ドクター
曾祖父・曾祖母の葬儀でのひ孫の服装マナーを理解できたと思います。「意外とアバウトなんだ」と思われた方もいると思います。子供ですので大人のように気にしすぎる必要はありません。次に、「ご自身が孫代表として挨拶(弔辞)をしなくてはならない」という方のために、明日でも使える挨拶の例をご紹介致します。

祖父・祖母の葬儀で孫がする挨拶(弔辞)について

「おばあちゃんの葬儀で孫代表として挨拶してね」と言われる方も多くいます。その際に「なんて話せばいいの?」「挨拶例とかないの?」と思われる方もいると思います。そのために、年代別に挨拶の例をまとめた記事がありますので、気になる方はご覧ください。

終活ドクター
「孫代表として挨拶をする際にそのまま使える挨拶の例」について理解できたと思います。最後にこのページで学んだことを振り返っていきましょう。

まとめ

このページでは、「祖父・祖母の葬儀にひ孫は参列するべきなのか」について、ひ孫が葬儀に参列する際に気を付けたいところを中心に、分かりやすく解説してきましたが、理解できましたでしょうか?今回解説したことをまとめていきましょう。

このページのまとめ

・ひ孫は原則として曾祖父・曾祖母の葬儀に参列するべき

・参列すべきか悩む場合は、親族に相談してみるのも一つの手

・火葬場で行われる骨上げに関してはひ孫が参加せずに控室で待っていても問題ない

・曾祖父、曾祖母の葬儀は忌引きにならない

・香典は「1家族につき1つ」というのがルールなので、ひ孫が包むことはほとんどない

・香典の金額は「故人との関係性」「ご自身の年齢」によって変わってくる

・祖父、祖母の場合の香典の金額の相場は1~3万円ほど

・ひ孫の服装マナーは、地味目の服であれば必ずしも喪服でなければいけないということではない

いかがでしたでしょうか。「祖父・祖母の葬儀にひ孫は参列するべきなのか」についてしっかりと理解出来ましたか?「曾祖父・曾祖母の葬儀にひ孫が参列」することにはたくさんのマナーがあったと思います。ですが、「意外とアバウトだったら楽かも」と思った方もいると思います。親族に相談しながら、臨機応変に対応できると良いと思います。しっかりと準備して、故人を気持ちよく送り出してあげてください。葬儀・仏壇・お墓・相続には色々なルールがあります。皆さんが葬儀等で困るであろう状況を解決するために有益な情報を発信していますので、気になる方は他の記事もご覧ください。